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NFLグリーンベイ・パッカーズの応援ブログです。試合結果のまとめや英記事の翻訳をしています。

【NFL2019 Week16 試合結果】グリーンベイ・パッカーズ vs ミネソタ・バイキングス

GB 23 - 10 MIN

最高のクリスマスプレゼントを用意したのは、ディフェンシブユニットでした。

グリーンベイ・パッカーズは、今シーズン最大の山場であるミネソタ・バイキングスを下し、NFC北地区の優勝、そしてNFCリーグ2位を死守しました。

戦前の予想を覆して久々の逆転処理を決めた、その試合展開から振り返ってみましょう。

プレビューが未読の方は、ぜひそちらもご覧ください。

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ハイライト動画

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試合展開

前半

試合はいきなりバイキングスのディフェンスから始まりました。

パッカーズの最初のドライブで、RBアーロン・ジョーンズ(33)がいきなりファンブル。バイキングスOLBのアンソニー・バー(55)の強烈なファンブルフォースでした。

エンドゾーン10ヤード前で攻撃を始めるバイキングスでしたが、ここでパッカーズのディフェンス陣も気合を見せます。

強烈なパスラッシュを見せたと思いきや、3rdダウンでは3メンラッシュに切り替えてエンドゾーンを手厚く守るなど、不利な状況にも関わらずFGに抑えることに成功します。【GB 0- 3 MIN】


次こそオフェンスを開始したいパッカーズ。しかし要所でLDEダニエル・ハンター(99)やSハリソン・スミス(22)ら、プロボウル選出組のディフェンスにつかまり、FG圏内には入れませんでした。

それでも相手のオフェンスもしっかりと抑えると、次のオフェンスではFG圏内まで侵入。Kメイソン・クロスビー(2)の42ヤードFGが決まり、すぐに同点に追いつきます。【GB 3- 3 MIN】


次のバイキングスの攻撃を3rdアウトに抑えたパッカーズですが、反則をとられてしまい2nd&18での攻撃。

ここでQBアーロン・ロジャース(12)からWRダバンテ・アダムス(17)へのパスが、まさかのインターセプト! バイキングスのSアンソニー・ハリス(41)に完全に読まれていました。

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今シーズン3つ目のインターセプトを喫しました

もう一度ディフェンスの粘りに期待したいところでしたが、QBカーク・カズンズ(8)からWRステフォン・ディッグス(14)への素晴らしいパスが決まってしまい、第2クォーターに入ってすぐに引き離される展開となりました。【GB 3- 10 MIN】


しかし今日のパッカーズは落ち着いています。RBジョーンズの個人技やWRアダムスへのクイックスクリーンなどを織り交ぜつつ着実にファーストダウンを更新していくと、最後はレッドゾーンからFGを決めます。【GB 6- 10 MIN】

さらに、続くバイキングスのオフェンスをまたもや3rdアウトに抑えたあとのパッカーズの攻撃。

ここでQBロジャースからWRアダムスへのパスがヒット。ランアフターキャッチを仕掛けるアダムスがSハリソン・スミスにハンドオフするところでした。スミスの強烈なタックルに、逆にファンブルを喰らってしまいます。

しかしパッカーズのディフェンス陣がこのミスを取り返してくれます。敵陣48ヤードからのバイキングスの攻撃をまたもや3rdアウト。FGすら与えずに攻撃権を取り返します。


このあと一進一退しながら迎えたパッカーズの攻撃。残り55秒。ここでロジャースの十八番とも言えるパスオフェンスが炸裂します。

まずはTEジミー・グラハム(80)(またファンブルしたものの、なんとかリカバリ)。RBジャマール・ウィリアムス(30)へのスクリーンパス。そしてWRダバンテ・アダムス(17)の素晴らしいサイドライン際のランアフターキャッチ。たった数十秒でエンドゾーン残り1ヤードまで攻め込みました。

しかしここで、今日一番の反省点でもある、タイムマネジメントの失敗をしてしまいます。ディレイ・オブ・ゲームになりそうだったため残り1回あったタイムアウトを使ってしまい、結果としてランプレーの選択肢を潰すことになってしまいました。

※残り時間が7秒でタイムアウトが1回残っていた時点では、たとえランプレーが失敗してもタイムアウトでFGまたはもう1回パスのチャンスがありました。しかしタイムアウトがなくなってしまうと、ランプレーに失敗するとそのまま時間が経過してしまい前半が終了します。

よってパスを選択せざるを得ない状況でしたが、ここで最後のパスはミスになってしまいます。しかしこの試合3つ目のFGを決め、ターンオーバーを3回も決められたにも関わらず得点はほぼ並ぶことに成功しました。【GB 9- 10 MIN】

後半

後半もパッカーズのディフェンス陣は勢いを保ちます。

一進一退の攻防のさなか、QBカズンズは敵陣46ヤード、1st&10からWRディッグスへロングパスを試みます。しかし少し浮いてしまったパスは、CBケルビン・キング(20)の手中へ! とうとうパッカーズ側がターンオーバーに成功しました。

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CBキング(20)のインターセプトォォォ!

フィールド中央から攻撃権を得たオフェンス陣。WRアダムス、RBジョーンズを中心にパス・ランを織り交ぜていきます。最後はRBジョーンズが左オープンをついて12ヤードTDラン! レッドゾーンのTD成功率69%を証明すると同時に、とうとう逆転に成功します。【GB 16- 10 MIN】


勝負は第4クォーターへ。お互いのディフェンスが気を吐くなかで迎えたパッカーズのオフェンス。残り時間は7分40秒。QBロジャースからWRアダムスへ今試合の最長である18ヤードのパスが決まり、フィールド中央まで攻め込みます。

次の1st&10、自陣44ヤード。パッカーズが選んだのはRBジョーンズが左オープンに走るプレイです。

モーションによりディフェンスを1人右に吸い寄せると、オフェンスラインそしてWRマルケス・バルデス・スカントリング(83)がしっかりとブロックして走路が空いた中をジョーンズが走り抜けます。

そして見事なカットバックでサイドラインに抜け出ると、止めるプレイヤーはもういませんでした。この時間帯に値千金の56ヤードTDランを決めます! 【GB 23- 10 MIN】

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さあ! あとはエンドゾーンへ走るだけ!

この得点で一気に試合を決めたパッカーズ。最後もディフェンス陣が完全に相手オフェンスを封じ、北地区優勝を手中に収めることとなりました。

スタッツ

オフェンス

合計獲得ヤードは383ヤード、14回のドライブでファーストダウンは22回獲得と、着実に攻撃を進められた印象です。

注目すべきはラン獲得ヤードが184ヤードを占めることですが、それもそのはず。RBジョーンズが154ヤード(平均6.7ヤード)、2TDを決め、この試合もオフェンスの中心人物となりました。

またレシーブ面ではWRアダムスがキャリアタイの13レシーブを記録し、合計116ヤードと爆発。ジョーンズの活躍がより目立ちますが、やはりスタープレイヤーです。3rdダウンでのアダムスへのパスがどれだけ頼もしかったか。

またWRアレン・ラザール(13)が順調に一流選手への道を歩んでいることも嬉しく思います。9回中5回のキャッチでまだまだ期待したいですし、試合中継でも言われていたようにランブロッカーとしても優秀な働きをしました。これはWRスカントリングも同様ですね。

なおQBロジャースは、TDパス無しでレーティングは68.3。しかしこの試合はレーティング以上に頼もしく感じることが多かったです。

またオフェンスラインが反則をしなかったところも良かった。ランもパスもしっかり出せるのは、ラインマンの活躍が大きいと思います。

ディフェンス

ディフェンス陣は合計喪失ヤードが139ヤードと、印象通りの数字を残しました。今日の結果を良いイメージに、プレイオフでも同様の活躍を見せてほしいですね。

ディフェンスラインもセカンダリーもそれぞれ活躍しましたが、この試合はOLBザダリアス・スミス(55)を取り上げるほかないでしょう。

タックル7回、QBヒットは5回、そしてサックは3.5回と大爆発しました。バイキングスの攻撃が波に乗れなかった理由の大半は、ザダリアス・スミスの影響だと思います。

ほかDEディーン・ロウリー(94)、DTケニー・クラーク(97)らの活躍も非常によかったです。

またスペシャルチームは今日も安定していました。エクストラポイントを外したのは意外でしたが、これで信頼が揺らぐようなキッカーではありません。

感想

ディフェンスが作った流れにオフェンスが乗って勝利を掴む。チームとしては理想的な勝ち方のひとつだったとおもいます。

厳しい状況でもFG圏内まで進み着実に点をとりつつディフェンスのビッグプレイに乗ってTDを奪い取るところで、この試合の勝ちを期待できました。

チーム構成としても中心人物が3局面で揃いつつ、決してそれに頼り切っておらず、ルーキーや若手も成長している。そしてこの試合を勝ちきったことでチーム全体としても経験値を積み、一段階レベルが上がりました。

スーパーボウルの風景を想像しているパッカーズファンは、私の他にも絶対にいるはずです(笑)。


バイキングスは、RBクックの負傷がやはり響きました。さらに追い打ちをかけるかのようにQBカズンズの調子も上がらず、そのまま試合が終わってしまった印象です。

カズンズは成績の割に評価が低いようですが、こういう注目される試合で勝てないことがその一因となっているんですね。実際にこの試合から観てしまうと、かなり厳しく評価せざるを得なくなります。

起用に応えたかったRBブーンは、まったく報いることができませんでした。バイキングスファンであれば「あれをクックなら」と思ったシーンが多かったことでしょう。

一方で途中から起用の増えたRBアブダラー(31)の調子がよかったこともあり、起用を誤ったとも言えそうです。彼はパスレシーブも7回中6回成功しており、最初から試合に出ていれば多少は流れが変わったはずです。

ディフェンスはビッグプレイを連発しており、今回の敗戦の原因とは言えないでしょう。しかし4-3ディフェンスにおいてランを防げていないのはマズかったのかな、と敵ながら感じました。


さて。これで最終週にあたるWeek17のデトロイト・ライオンズ戦に勝利をすれば自力でファーストラウンドバイを獲得できます。

さらにはサンフランシスコ・49ersの結果次第では、予想していなかったNFCリーグ優勝の可能性も見えてきました! 49ersはシアトル・シーホークスと戦うため、実現する可能性は低くはありません。

「怪我があったらどうしよう」など勝っているからこそ考えられる心配はあるものの、ここまで来たらリーグ首位、そしてスーパーボウル目指して突き進んでほしいです。

Go, Pack, Go!