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NFLグリーンベイ・パッカーズの応援ブログです。試合結果のまとめや英記事の翻訳をしています。

【英訳記事】見逃されたかもしれないプレイ - エクストラ・ブロッカー (2019 Week 10) / What You Might’ve Missed: All-around games

※動画は、下の公式ポストより参照ください。

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エクストラは違いを生み出す。

パッカーズのアーロン・ジョーンズジャマール・ウィリアムズがあわせて156ヤードをパンサーズから獲得したのには、グリーンベイのオフェンスラインがスクリメージラインを支配したことが背景にある。

だからこのプレイ分析は輝かしい5人(訳注:オフェンスラインのこと)がした仕事の価値を下げることはない。

そのうえでパッカーズのレシーバーとタイトエンドがランプレーにおいてエクストラ・ブロッカーとして行った仕事が効果的なランに貢献していたことは、この記事で取り上げるだけの価値がある。

例を見てみよう。

プレイ分析

プレイ1: 第1クォーター残り11:44、自陣10ヤード、1st&10

結果: アーロン・ジョーンズの9ヤードラン

オフェンスの開始直後から、パッカーズは地上戦における選手の役割をきちんと作ることができていた。

TEマルセデス・ルイス(89)は相手LBのブルース・アーヴィン(55)をその場に静止させ、TEジミー・グラハム(80)はDTバーノン・バトラー(92)を硬いブロックで防ぎ、WRジェロニモ・アリソン(81)はSエリック・レイド(25)にチャージをかけた。

この結果、ジョーンズはディフェンスを突破できた。

プレイ2: 第2クォーター残り14:49、自陣25ヤード、2nd&10

結果: ジャマール・ウィリアムズの8ヤードラン

再度右サイドのバンチフォーメーション*1から突破したプレイ。

ルイス(89)はLBルーク・キークリー(59)を、アリソン(81)はレイド(25)を、そしてWRジェイク・キューメロウ(16)はSコリン・ジョーンズ(42)をブロックした。

キューメロウは相手を中央付近へ押し込んだが、ウィリアムズがキューメロウのブロックを右に切り返さなかったのは誤っていた。

もしウィリアムズが右に切り返せていたら、CBロス・コックレル(47)と1on1になり、そのタックルをはねのけ突き進めていただろう。

プレイ3: 第3クォーター残り13:25、自陣47ヤード、1st&10

結果: アーロン・ジョーンズの28ヤードラン

さあ、パッカーズのランゲームが本当に始まった後半戦を見てみよう。38ヤードパスがWRダバンテ・アダムズに決まり、オフェンスは2nd&26という辛い穴から抜け出した。

ロジャースはキューメロウのモーションにうなづくと、ルイス(89)とルーキーのジェイス・シュテルンベルガー(87)というタイトエンド2名の間にキューメロウを配置した。

ルイスはキークリーをくるっと一回転させ、 ― まったく同じ方法で反対側にいたRTブライアン・ブラガ(75)もDTジェラルド・マッコイ(93)をスピンさせたので非常に気持ちのいい両サイドの空振りとなった ― キューメロウはレイド(25)に強くぶつかりこのプレイから追い出した。

あとは空いたスペースにジョーンズが走り込むだけだ。

プレイ4: 第3クォーター残り7:03、自陣20ヤード、2nd&10

結果: ジャマール・ウィリアムズの15ヤードラン

彼が今試合のラストプレイでしたように(ハイライトでないとしても)、シュテルンベルガー(87)はシンプルに向かいのアーヴィン(55)を押しとどめていた。

ルイス(89)はLTデビッド・バクティアリ(69)と初めてのダブルチームを組んで効果的にマッコイ(93)を抑え込む。レイド(25)を抑えたのはWRアレン・ラザール(13)だ。

ウィリアムズは、CBジャビアン・エリオット(23)の足首付近へのタックルを突き破ってビッグゲインを勝ち取った。

プレイ5: 第3クォーター残り5:12、敵陣49ヤード、1st&10

結果: ジャマール・ウィリアムズの16ヤードラン

今回はすこし異なったフォーメーションだ。

シュテルンベルガー(87)が後衛のポジションについて、LBシャック・トンプソン(54)に対するリードブロックで大きなBギャップ(訳注:LTとLGの間)をつくった。

フォーメーションの反対側からは、アリソン(81)が横切ってエリオット(23)を上手くダウンフィールド*2に押し込んで、その自由を奪った。

プレイ6: 第4クォーター残り11:58、自陣25ヤード、1st&10

結果: アーロン・ジョーンズの9ヤードラン

プレイ3とほぼ同じく、ロジャーズはキューメロウに、ラインバッカーレベルなボックス・セーフティーとしてプレイするレイドをブロックするよう合図をした。

Cコーリー・リンズリー(63)、Gビリー・ターナー(77)、そしてブラガ(75)の1on1ブロックはお手本のように決まり続けていた。

ボーナス: 第2クォーター残り2:53、自陣26ヤード、3rd&26

結果: ジミー・グラハムへの48ヤードパス成功

このプレイはランンプレーではまったくないが、2つの理由から取り上げた。

ひとつめ、ロジャーズがどんなに素晴らしいディフェンダーでも操ってしまう技量の素晴らしさを紹介する一例になるから。

ふたつめ 、ロジャースが今度はパンプフェイクでディフェンスを操っているのが、「ルート」や「クイックスクリーン」、「ジェット・スウィープ」が流行っているいまの時代ではロストアートに見えたからだ。

ロジャース(12)の右側にアリソン(81)とグラハム(80)が並んだ状態から、アリソンはファーストダウン地点ちょうどでcurlして、グラハムはその後ろからgoルートを一直線に走った。

ロジャースによるアリソンに視線を合わせながらのパンプフェイクがどれほどキークリーを食いつかせたか見てみよう。

オールプロ選出のラインバッカー(訳注:キークリーのこと)がcurlルートに反応したことで、グラハムへのパスルートが開通した。

このパスはグラハムにとってパッカーズ入団後で2番目のロングゲインとなった。

コメント

日本語の記事だとどうしても「勝った/負けた」ぐらいしか情報が得られないので、"What You Might’ve Missed" は知的好奇心を満たしてくれて訳していても楽しいですね。

解説の中に用語もいくつか出てきましたが、ご存知の方はそのまま楽しく読んでいただければ幸いですし、私のように「ちょっとわからない」レベルの人は一緒に覚えていければ嬉しいです。

生観戦中はどうしてもロジャースの一挙一投足に目がいってしまいますが、フォーメーションやスナップ直後の動きを見つつ、たまにはオフェンスラインを集中して見てみるのもいいかもしれませんね。